皆さんウッドショックって知ってますか?

2021年06月05日

木材

皆さま こんにちは(*^_^*)

 

鹿児島市真砂本町にある不動産屋さん《睦和商事》です(。・ω・)ノ゙

 

先日、いつもお世話になっている司法書士の先生に

 

「木材が高騰してるって知ってますか?」と聞かれて

 

「???」となりました。

 

今日は木材の高騰について考えてみましょう!

木材不足と高騰=ウッドショック

現在、住宅業界で問題として挙げられているのが

木材不足と高騰=ウッドショック

です。

理由は、海外からの木材の輸入が減っていることから、業界全体で木材の不足に

 

悩まされているそうです。

 

なぜ、木がたくさん生い茂る日本でも木材不足、高騰が叫ばれているのでしょうか。

そもそも、なぜ木材の輸入が減っているの?

現在の深刻な木材不足・高騰には、新型コロナウイルスが影響しているのです。

今でもコロナは全世界で大きな打撃をもたらしています。

その中で日本と同様にアメリカでも在宅時間が増加したことにより、郊外に一戸建てを

 

新しく建てて住む方がとても増えました。

家を建てるためにはもちろん木材が必要ですね。

また、中国では、いち早くコロナの封じ込めに成功し、経済活動が再開されたこと、

 

また来年の冬のオリンピック開催の準備で木材の需要が高まっています。

そのため、木材はアメリカと中国の両国で木材が沢山使用されており、日本の分まで

 

余裕がない状況です。

少し確保できたとしても数が少ないため、価格の高騰は避けられません。

それに加えてさらに木材不足を加速させた原因が、

コンテナ不足です。

木材を海外から運ぶためにはコンテナが必要です。

ですが、コロナ禍にあって、コンテナの荷物を下ろすための人出が不足しています。

コロナの影響によって外に出ない生活がスタンダードになりつつあり、様々なものを運ぶ

 

ことは木材以外でも増加しています。

運ぶものは多いのに、その荷物を下ろす人は不足している。

それによってコンテナが港に滞留してしまい、結果としてコンテナ不足となってしまっているのです。

アメリカと中国での木材の需要の増加、コンテナ不足

この2つが重なって日本の木材不足・高騰が大きな問題になっています。

じゃあ日本の木を使えばいいのでは?

日本の国土はおよそ7割が森林だから日本の木材をりようすればいいのでは?

 

日本にたくさんある森林の木を使えば、現在問題となっている木材不足なんて起きないような

 

気するのですが・・・

 

なんと日本で使用されている木材のうち、約7割が海外からの輸入で、

 

国内の木材、国産材の使用はわずか3割ほどです。

では、なぜここまで海外輸入に頼っているのでしょうか。

国産の木を使用して、木材不足を解決できないのか

国産の木材が使われない理由①

 

国産材と輸入材の価格の差

日本では昭和30年代に木材の需要が増加し、供給が不足しました。

それにより国産材の価格の高騰も避けられない状況になったのです。

日本国内の木の需要と供給のバランスが崩れ、価格は高騰。

そのような理由から、木材不足や、高騰問題を解消するために昭和30年以降から徐々に

 

海外から木材を輸入するようになり、昭和39年には木材輸入の自由化が完了し、

 

安く、大量に入手でき、質も十分な海外の木材が供給の主流が変わっていきました。

そこからずっと変わらず、海外の木材がメインで使用されている状態なのです。

そのため、海外の木材が手に入らなくなったいま、木材不足に悩んでいるという状況です。

 

国産の木が使われない理由②

 

林業従業者の減少

 

きれいで丈夫な家を建てるためにも、住宅に利用する木材は品質がよいものであることが望ましいです。

日本には四季があり、木をまっすぐ、きれいに乾燥させるのが難しいものが多いため、満足に使用できる

 

状態の木材にするまでに時間も費用もたくさん必要となってしまいます。

また、木を丈夫に強くするためには、間伐などの手入れが必須です。

にもかかわらず、林業の人出は不足し、また、高齢化も進んでおり、間伐や主伐をする

 

人員の確保ができないという状況に陥ってしまいました。

木を丈夫にすること、伐採すること、使用できる状態までもっていくこと、

 

すべてに必要な人手が不足してしまっているのです。

元をたどると木材の輸入自由化により、国内木材の供給率が低下し、仕事が減った=儲からない

 

ってことがあると思います。

輸入材の深刻な不足状況と高騰の解消にはおそらく時間がかかるでしょう。

日本で使用される木材の7割である輸入材の深刻な不足状況と高騰の解決にはおそらく時間がかかるでしょう。

また、国産材の供給を増やしていくのもすぐには難しいです。

当分はこの厳しいウッドショック状態が続いてしまうかもしれません。

 

それは、すなわち材料費の高騰=建築費の増加に繋がります。

 

新築・リフォームに係る材料費にも反映されるでしょう!

 

もはや他人事ではありません。コロナと木材の不足・高騰ともにはやく終息することを祈るばかりです。

 

睦和商事

 

川畑卓也